ずぶずぶ(読み)ズブズブ

デジタル大辞泉 「ずぶずぶ」の意味・読み・例文・類語

ずぶ‐ずぶ

[副]
水や泥などに深く沈むさま。「足が雪の中にずぶずぶ(と)めり込む」
柔らかい物の中へ深く突き入るさま。「針をずぶずぶ(と)刺す」
ひどく酔っているさま。
「―酔うた足もと見とがめられては」〈浄・寿の門松
[形動]
水分をたっぷり吸い込んでいるさま。「ぬれてずぶずぶな(の)ズック靴
悪事私利のために強く結びついているさま。「議員が大企業とずぶずぶ関係にある」
アクセントブズブ、はズブズブ
[類語]1ずぶりぐっしょりびしょびしょ・びしゃびしゃ・びちゃびちゃぐしょぐしょびっしょりしっぽりしとどぐちょぐちょぐしゃぐしゃぐじゃぐじゃぐちゃぐちゃびしょ濡れぐしょ濡れずぶ濡れ濡れ鼠/(2癒着馴れ合い

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精選版 日本国語大辞典 「ずぶずぶ」の意味・読み・例文・類語

ずぶ‐ずぶ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる。「づぶづぶ」とも表記した )
    1. 水やどろ沼などに沈みこむさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ヱイヱイヤットナ。どんぶり。づぶづぶづぶ。をを、其当りは深さうな」(出典:虎寛本狂言・丼礑(室町末‐近世初))
      2. 「昨日の雨に路の悪くなってゐるところがあった。低い駒下駄はズブズブ入った」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉一二)
    2. 柔らかいものを、さし貫いたり切ったりくずしたりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「猪の子の眼をづぶづぶとささせ給て」(出典:日蓮遺文‐崇峻天皇御書(1277))
    3. 酔いつぶれるさま、泥酔したさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「づぶづぶ酔うた足本見とがめられては猶わる口とたぐり」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 雨などに濡れとおるさま。
      1. [初出の実例]「目がさめてお尻の廻りが湯につかってゐるやうに、ずぶずぶになってゐた」(出典:判任官の子(1936)〈十和田操〉一)
    2. ひどく酔っているさま。
      1. [初出の実例]「内裏雛になった五瓶ズブズブに酔っ払ひ」(出典:江戸から東京へ(1924)〈矢田挿雲〉一一)

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