グダニスク暴動(読み)グダニスクぼうどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グダニスク暴動」の意味・わかりやすい解説

グダニスク暴動
グダニスクぼうどう

1970年 12月にポーランドのバルト海沿岸都市で発生した労働者の暴動。 1956年に改革派として登場したゴムウカ政権は,その後しだいに保守化し,経済の停滞,社会的断層の拡大に直面した。 1970年 12月 14日政府の生活必需品大幅値上げに抗議して,グダニスク,グディニャ,シュチェチンなどのバルト海沿岸諸都市で労働者がストライキに入り,暴動を起こしてポーランド統一労働者党支部に放火した。政府は軍隊投入,公式発表でも 45人の死者を出して鎮圧をはかったが,内陸部都市にも不穏な機運波及。 12月 20日,ウワディスワフ・ゴムウカは統一労働者党第1書記を辞任し,後任のエドワルド・ギエレクは値上げ撤回と労働者との対話路線を発表した。

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