ジョブ・カード(読み)じょぶかーど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョブ・カード」の意味・わかりやすい解説

ジョブ・カード
じょぶかーど

職業能力形成の機会に恵まれなかった求職者(若年者や子育て後の女性など)をおもな対象とした就職支援の仕組み。厚生労働省が2008年(平成20)4月から始めた。職務経歴や職業訓練経歴などを書き込む6枚のシートからなっており、就職のための履歴書などとして利用できるだけでなく、書き込み、見直すことで自分のキャリア形成の問題点などをみつけやすくしている。

 このシートをハローワーク公共職業安定所)などに持参することによって、キャリア・コンサルティング(個人の特性や職業経験などに応じて、自分で職業生活設計を行い、それに合わせて職種を選んだり、職業訓練などを効果的に行えるよう支援する相談など)を受けることもできる。また、企業の現場での有給実習と職業訓練機関における講習などを組み合わせた職業能力形成プログラムを受講することができ、プログラム終了後にはジョブ・カードに受講証明や成果についての評価を企業が書き込むこともできる。また企業と受講者が合意すればそのまま正社員になる道も開ける。ただ、このジョブ・カードの認知度はまだ低く、広く普及するには至っていない。ジョブ・カードはハローワークなどで入手できるほか、厚生労働省のホームページからダウンロードすることも可能。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

人事労務用語辞典 「ジョブ・カード」の解説

ジョブ・カード

フリーター育児を終えた女性などの就職活動を支援する制度のこと。政府が「経済財政改革の基本方針2007(骨太の方針)」で掲げた成長力底上げ戦略の柱の一つです。
(2007/9/14掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

知恵蔵 「ジョブ・カード」の解説

ジョブ・カード

ジョブ・カード制度」のページをご覧ください。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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