フリーター

デジタル大辞泉 「フリーター」の意味・読み・例文・類語

フリーター

《〈和〉free+Arbeiter〈ドイツ〉から》定職につかず、アルバイトなどで生活費を得ている人。フリーアルバイター。→ニート
[補説]内閣府厚生労働省は、それぞれ次のように定義している。
[内閣府]15~34歳までの学生主婦を除く若者うち正社員以外で働く人と、働く意志はあるが無職の人。
[厚生労働省]15~34歳までの学生や結婚している女性を除く若者のうち、パート・アルバイトの仕事をしているか、パート・アルバイトを希望している無職の人。
[類語]アルバイト常勤非常勤パートタイム内職手間仕事賃仕事臨時雇いパートタイマー

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精選版 日本国語大辞典 「フリーター」の意味・読み・例文・類語

フリーター

  1. 〘 名詞 〙フリーアルバイター」の略。

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知恵蔵 「フリーター」の解説

フリーター

フリーアルバイター略称といわれる和製造語だが、職業とも生き方ともいえない不透明な名称。情報不足、期待と現実のギャップなどフリーターとなる背景も多岐にわたっている。一般には高校や大学卒業後、臨時のアルバイトなどで収入を得ている若者を指している。一度フリーターになると、なかなか脱却が困難なこともあって、今後、10〜20歳代だけでなく30〜40歳代の中高年フリーターが増加することも懸念されている。進学や定職に就くことに積極的な意味を見いだせない若者の増加は、雇用の将来、そして教育現場にも重大な課題を突きつけている。厚生年金などの適用外で働く者も多く、老後保障も憂慮されている。教育現場における能力開発、適切な進路指導、募集時期の分散、雇用職業情報・相談サービスの充実など多面的な対策が必要である。具体的な取り組みとして、多くの都道府県で、情報収集から適職診断、研修、職場体験・紹介まで、必要とされる就職促進サービスを1カ所で受けられるジョブカフェが設けられている。総務省統計局「労働力調査」の定義に基づく統計上のフリーターの数は、2003年には217万人まで増加したが、その後減少傾向をたどり06年では推計187万人近いとみられる(「平成19年版労働経済白書」)。

(桑原靖夫 獨協大学名誉教授 / 2008年)

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百科事典マイペディア 「フリーター」の意味・わかりやすい解説

フリーター

和製英語フリー・アルバイターの略称。正社員ではなく短期のアルバイトなどで働く者をいう。フリーターの6割は女性,年齢層は20歳代前半層までが中心で,〈モラトリアム型〉〈夢追求型〉〈やむを得ず型〉の3類型に大別される(日本労働研究機構調査による)。バブル期以降,企業がフリーターを労働力として活用し,この労働形態が定着した。一方,若者の企業離れといった意識変化もフリーターを生み出す土壌となった。時間や会社の拘束から自由であるが,雇用の不安定さや社会的保障がないこと,就業職種が限定されており就業経験が職業能力形成に結びつく場合が少ないことなどのデメリットも指摘されている。
→関連項目ニート

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