ナムサダン(男寺党)(読み)ナムサダン

百科事典マイペディア 「ナムサダン(男寺党)」の意味・わかりやすい解説

ナムサダン(男寺党)【ナムサダン】

朝鮮で李朝中期から1920年代にかけて,村々で民衆娯楽を提供してきた旅芸人。そのグループ男寺党輩〉は元来,社会的に最も蔑まれた巫家系の男性たちによって形成された。李朝後期からは男色を売るようになり,少年たちにとってかわられる。綱渡り皿回し農楽仮面劇タルチュム),とんぼ返り,人形劇などをレパートリーとした。1960年代以降,その伝統を継ぐ人びとが男寺党を復活させている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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