ハスキッソン(英語表記)William Huskisson

改訂新版 世界大百科事典 「ハスキッソン」の意味・わかりやすい解説

ハスキッソン
William Huskisson
生没年:1770-1830

イギリスの政治家。1796年から政界に入り,トーリー党に属した。ナポレオン戦争終了後(1815),トーリー党の自由派(リベラル・トーリー)として頭角を現し,1823年,リバプール内閣の商相に就任,以後27年まで外相カニングと協力しつつ,関税の引下げ,航海法規制緩和等の政策を断行し,イギリスの対外政策を自由貿易主義へと決定的に転換させた。30年,リバプール~マンチェスター間に敷設された世界最初の旅客鉄道の開通式に出席して事故にあい,不運の死をとげた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ハスキッソン」の意味・わかりやすい解説

ハスキッソン

英国の政治家。官界を経て1796年下院議員となる。トーリー党に所属。ナポレオン戦争の終結後はトーリー自由派のリーダーの一人として頭角を現し,1823年リバプール内閣の商相に就任して外相カニングと協力。関税の縮小航海法の規制緩和など英国の外交政策自由貿易に転換させるのに貢献した。1830年リバプール〜マンチェスター間の世界最初の旅客鉄道の開通式で,汽車速度を見誤って事故にあい,不慮の死をとげた。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android