改訂新版 世界大百科事典 「フィラレート」の意味・わかりやすい解説
フィラレート
Filaret
生没年:1555ころ-1633
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一方,重税と農奴制の強化による内政の再建に着手し,シベリアの開発を推進した。しかしミハイルは生来病弱で,意志も弱く,統治能力を欠き,父フィラレート(フョードル1世のいとこ)が抑留地ポーランドから帰国した1619年以降33年まで,政治の実権は父の手に握られた。32年ポーランドに挑んだ戦いは,もろくも失敗に終わったが,これもフィラレートの意志によるものであった。…
…しかし教会の権威は高く,君主もその支持を必要としたので,イワン4世なども教会会議(1551‐80)から自粛決議や一部所領と特権の自発的放棄以上のものは引き出せなかった。スムータ後も総主教フィラレートの時代には教会の力が強かったが,〈会議法典〉は聖界の新たな土地取得を禁じ,聖職者の法的特権を制限し,政府による修道院領管理への道が開かれた。イワン3世以来の政府の修道院領に対する関心の背後には,ポメスチエとして士族に与えるべき土地の必要ということもあった。…
※「フィラレート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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