リーボック(英語表記)rhebok
rhebuck
Pelea capreolus

改訂新版 世界大百科事典 「リーボック」の意味・わかりやすい解説

リーボック
rhebok
rhebuck
Pelea capreolus

細く,長い首と四肢をもつ優美なつくりの体をもつ小型のアンテロープ。偶蹄目ウシ科の哺乳類。体型はリードバックに似るが,耳が長くとがり,角は短くほぼ直立するのが特徴。全体に茶灰色の体毛は羊毛状で,密に生える。ただし,尾の下面と腹面は白色。体長115~125cm,肩高71~79cm,尾長15~30cm,体重20~30kg。南アフリカ分布。山の斜面あるいは丘陵地に1頭の雄に率いられた12頭以下の家族群あるいは家族群の連合したふつう30頭以下の群れですみ,おもに朝夕に草を食べる。食事中は見張りが立って警戒にあたり,危険を察知すると鳴いて群れの仲間に知らせる。交尾期には雄はきわめて攻撃的になり,他の雄やときに家畜ヤギヒツジを攻撃して殺すことがある。雌は11~12月に1~2子を生む。自然条件下での寿命は8~10年。
レイヨウ
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百科事典マイペディア 「リーボック」の意味・わかりやすい解説

リーボック

スポーツ・シューズのメーカー,またそのブランド。1895年英国のボルトンで,地元のランナー,ジョセフ・ウィリアム・フォスターが自分のランニング・シューズに鋲を打って世界初の陸上競技用スパイクを作り出したことに始まる。1924年のパリオリンピックの際,フォスターの開発した新しいスパイク〈フォスター・ポンプ〉で英国チームが金メダル獲得(映画《炎のランナー》はこの時の模様を描いたもの)。1958年現在の社名に変え,他のスポーツ・シューズも作り始める。1982年には女性用エアロビクス・シューズが人気を呼んだ。現在はウォームアップ・スーツやスウェット・シャツなどウェアも手がける。

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世界大百科事典(旧版)内のリーボックの言及

【レイヨウ(羚羊)】より

…大きな2個のひづめは皮でつながる。すべてアフリカ産で,鼻先がサイガのようにふくれるリーボックPelea capreolus,水辺の草原にすむリードバックRedunca arundinum,水によく入るウォーターバックKobus ellipsiprymnusなど3属10種がある。(5)インパラ亜科Aepycerotinae 中型で角は雄にだけあり,細長く,前から見ると幅広の竪琴形。…

【レイヨウ(羚羊)】より

…大きな2個のひづめは皮でつながる。すべてアフリカ産で,鼻先がサイガのようにふくれるリーボックPelea capreolus,水辺の草原にすむリードバックRedunca arundinum,水によく入るウォーターバックKobus ellipsiprymnusなど3属10種がある。(5)インパラ亜科Aepycerotinae 中型で角は雄にだけあり,細長く,前から見ると幅広の竪琴形。…

※「リーボック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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