会合(化学)(読み)かいごう

百科事典マイペディア 「会合(化学)」の意味・わかりやすい解説

会合(化学)【かいごう】

同種分子分子間力によって2個以上結合し,一つの分子(単位)のように行動する現象。また,このような単位を会合体と呼ぶ。単位を構成する分子数によって二量体,三量体などと呼ぶ。溶液中のほか,気体,固体中にも存在する。会合が起こると,氷点法や蒸気密度測定法などで測定したその分子量は,単独の分子としての値より大きくなる。一般にカルボキシル基のような極性基や水酸基などをもつ分子に起こりやすく,たとえば酢酸フッ化水素などは一部水素結合により会合している。
→関連項目ミセルコロイド

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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