会同館(読み)かいどうかん(英語表記)Hui-tong-guan; Hui-t`ung-kuan

精選版 日本国語大辞典 「会同館」の意味・読み・例文・類語

かいどう‐かん クヮイドウクヮン【会同館】

〘名〙
中国で古く外国使臣の召見接待を扱った官庁
集会を開くための建物
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「国都一隅に会同館を設け党類の群衆此家に集て事を議し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会同館」の意味・わかりやすい解説

会同館
かいどうかん
Hui-tong-guan; Hui-t`ung-kuan

中国,元・明・清代の京師での外国使臣の接待,宿泊の施設。元では礼部に属したが,明初は兵部に属し,中期には南館,北館が付設されて外国使臣を接待し,朝貢に伴う貿易を監督した。清では翰林院に属した四訳館を合せて,会同四訳館と称した。清末の近代的外交関係の樹立により,廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android