倚廬(読み)イロ

デジタル大辞泉 「倚廬」の意味・読み・例文・類語

い‐ろ【××廬】

天皇父母の喪に服するときにこもる仮屋
「―の御所のさまなど、板敷いたじきをさげ、葦の御簾をかけて」〈徒然・二八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倚廬」の意味・読み・例文・類語

い‐ろ【倚廬】

〘名〙 天皇が、父母の喪に服する期間にこもる臨時の仮屋。板敷を常の御殿よりもさげ、蘆の簾(すだれ)に布の帽額(もこう)をかけ、御簾(みす)を敷く。調度品はすべて粗末な物を用いる。倚閭(いりょ)。〔西宮記(969頃)〕

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普及版 字通 「倚廬」の読み・字形・画数・意味

【倚廬】いろ

父母の喪中に住むいおり。〔礼記、喪大記〕母の喪には、倚廬に居りて、塗らず。

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