倶生神(読み)クショウジン

デジタル大辞泉 「倶生神」の意味・読み・例文・類語

くしょう‐じん〔クシヤウ‐〕【倶生神】

人とともに生まれ、その人の一生善悪をすべて記録し、死後閻魔王えんまおうに報告すると考えられた神。人の左右両肩に男女二神があり、おのおの善と悪とを記録するという。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倶生神」の意味・読み・例文・類語

くしょう‐じん クシャウ‥【倶生神】

(「くじょうじん」とも) 仏語。人が生まれた時から、その左右の肩の上にあって、その人の善悪の所行を記録するという同名、同生の二神。この二神は男女で、男神は同名といい左肩にあって善行を記し、女神は同生といい右肩にあって悪行を記し、死後、閻魔(えんま)王による断罪の資料とするという。また、俗に、閻魔王の側で罪人を訊問し罪状を記録する神とする。くしょう。
※愚迷発心集(1213頃)「倶生神は左右の肩に在て善悪を記すをも顧ず」 〔薬師本願功徳経〕

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