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閻魔 エンマ

デジタル大辞泉の解説

えんま【閻魔】

《〈梵〉Yama-rājaの音写「閻魔羅社(えんまらじゃ)」の略》
閻魔王」に同じ。

閻魔堂。また、閻魔詣(もう)で 夏》「蒟蒻(こんにゃく)に切火たばしる―かな/茅舎
がうそつきの舌を抜き取るという俗説から》釘抜(くぎぬ)き。
《恐ろしく思うところから》借金取り。
《「借(か)る時の地蔵顔済(な)す時の閻魔顔」から》借金のある人。
「鬼が来て―を責る大晦日(おほみそか)」〈柳多留・一六七〉

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百科事典マイペディアの解説

閻魔【えんま】

冥府(めいふ)の王,地獄の総帥。本来はインドの神格ヤマのことで,《リグ・ベーダ》においては祖霊の世界の王とされた。仏教に取り入れられてから夜魔,閻魔と音写され,餓鬼道または地獄の王と考えられた。
→関連項目小栗判官

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

閻魔 えんま

仏典にみえる地獄の王。
死者の生前の行いをさばき,罰をあたえる。インド神話の神ヤマが仏教にとりいれられ,中国で道教とむすびついて平安時代前期に日本につたわる。かつて子供たちは「嘘(うそ)をつくと閻魔様に釘(くぎ)抜きで舌をぬかれる」とおどされた。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

えんま【閻魔】

大分の麦焼酎英彦山伏流水黒麹を用いて仕込み、常圧蒸留で造る。樽熟成酒「閻魔(樽)」、全量麹仕込み・減圧蒸留で造る「黒閻魔」もある。原料は大麦、麦麹。アルコール度数25%。蔵元の「老松酒造」は寛政元年(1789)創業。所在地は日田市大鶴町。

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デジタル大辞泉プラスの解説

閻魔

大分県、老松酒造株式会社が製造する麦焼酎。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんま【閻魔】

閻魔は冥府の王として仏教とともに日本に入り,恐ろしいものの代名詞とされたが,地蔵菩薩と習合して信仰対象にもなった。奈良時代には閻羅王と書かれ,まれに閻魔国とも書かれている(《日本霊異記》)。閻羅は閻魔羅闍(えんまらじや)Yama‐râjaの略で,閻魔王の意味である。これは《仏説閻羅王五天使経》または《閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経》に拠ったものであろう。後者は《預修十王経》ともよばれるように,閻魔王のほかに9王を加えて10王とし,閻魔王を裁判長として陪審の形をとっている。

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大辞林 第三版の解説

えんま【閻魔】

○ 〘仏〙 亡者の罪に判決を下すという地獄の王。笏しやくを持ち、中国の道服を着、怒りの相をあらわした姿で描かれる。もとインド神話中の神で、祖霊の王。焰摩。閻魔羅闍らじや。閻魔羅。閻羅。閻羅王。閻魔王。閻魔大王。閻魔法王。 → 閻魔天
〔閻魔の像が恐ろしい顔をしていることから〕 借金取り。
〔うそをつくと閻魔様にこれで舌を抜かれるという俗説から〕 釘抜きの隠語。
[句項目]

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

閻魔
えんま

冥界(めいかい)を支配する死の神の名称。サンスクリット語ヤマyamaの音写で、閻魔王(ヤマラージャyama-rja)ともいう。ほかに炎摩、焔摩、魔、閻摩羅(えんまら)、閻摩羅社、摩羅闍(えんまらじゃ)、閻羅(えんら)と音訳。ヤマとは罪人を縛するという縛(しばり)の義、つねに苦楽の二つの報いを受けるという双世の義、兄と妹(ヤミーyam)の2人が並んで王であるという双王の義、平等に罪を治するという平等王の義、罪悪を止めるという遮止(しゃし)の義、諍(いさか)いを止め悪を息(や)めるという諍息(そうそく)の義などがある。すなわち、生きとし生ける者(衆生(しゅじょう))の罪を監視し、死者の罪を判ずる冥界の総司である。ベーダ時代のインド神話では、妃(きさき)ヤミーと双生神で、正法(しょうぼう)の神、光明の神とされたが、人界最初の死者であったために冥界の支配者と考えられた。仏教においては、餓鬼界(がきかい)の主、地獄界の主となり、勧善懲悪の判官として魔法王(ほうおう)と称されるに至った。衆生の悪業(あくごう)によって報いとして現れた身(悪業所感(あくごうしょかん)の身)であるとも、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)の化身(けしん)であるともいう。中国では道教の思想と結合して、冥府で死者の生前の罪業を裁くという十王の一に数えられた。密教では天部(てんぶ)の一衆とされ、温容な姿で示される。[伊藤瑞叡]

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世界大百科事典内の閻魔の言及

【縁日】より

…地蔵は,毎月24日,とくに7月24日は地蔵盆となっている。閻魔(えんま)は,1月と7月の16日で,正月の初閻魔や盆の16日は,民俗的なやぶ入りの日と重なっている。この日〈地獄の釜のふたがあく〉という表現もある。…

【冥途】より

…死後の迷いの世界を幽冥とするのは仏教本来のものではなく,道教の冥府(めいふ)の信仰との習合によるものである。閻羅王(または閻魔王,閻魔)をはじめとする十王や多くの冥官(冥府の役人)によって亡者は罪を裁かれ,それ相応の苦しみに処せられると信じられるようになったのは,おそらく中国の唐末期,9世紀後半からであろう。冥途における閻羅王の断罪から亡者を救う地蔵菩薩の信仰や,年に1度,中元の季節に亡者がこの世の家族のもとへかえって供養をうけるという盂蘭盆(うらぼん)会,亡者を救うための施餓鬼(せがき)の法会,年回忌の法要・供養等は,すべて冥途における亡者の,苦しみから逃れたいという願いによるものである。…

※「閻魔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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