凍りどうふ(読み)こおりどうふ

食の医学館 「凍りどうふ」の解説

こおりどうふ【凍りどうふ】

《栄養と働き&調理のポイント》


〈とうふの栄養成分が凝縮している〉
○栄養成分としての働き
 とうふを低温で凍らせたあと、解凍・脱水し、乾燥させたものが凍りどうふです。主成分はたんぱく質脂質で、たんぱく質は一般のとうふの7倍、脂質は8倍です。サポニンも豊富で、水分は少ないのですが、とうふと同様にカルシウムマグネシウム、鉄などのミネラルをたっぷり含んでいます。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)貧血の予防に効果が期待できます。消化もよいので、病みあがりの栄養補給に適した食品といえます。
 乾物なので長期保存がききますが、脂質の割合が高く、その8割以上が不飽和脂肪酸なので、直射日光や空気にあたると脂質が変化してしまいます。湿気のない冷暗所に保存しましょう。凍りどうふは乾燥させたあと、アンモニアで膨軟加工処理をするので、袋を開けたときにアンモニア臭がすることがありますが、それは製品が新しい証拠です。
 栄養的にはカロテン、ビタミンCが不足しているので、緑黄色野菜と組み合わせた献立にしましょう。
 カルシウムや鉄分の吸収を高めるには、ビタミンDといっしょにとるようにすることです。たとえばサケカレイウナギのかば焼きなどがおすすめです。

出典 小学館食の医学館について 情報