加藤寛(読み)かとうひろし

百科事典マイペディア 「加藤寛」の意味・わかりやすい解説

加藤寛【かとうひろし】

経済学者。岩手県一関市出身。旧制芝中学校をへて1950年慶應義塾大学経済学部卒業。1959年ハーバード大学大学院に留学。1966年慶應義塾大学経済学部教授経済政策大家で,1970年代後半から日本の経済政策の理論と実践に中心的な役割を果たした。鈴木善幸(ぜんこう),中曾根康弘の自民党政権にいわゆる土光臨調土光敏夫を会長とする臨時行政調査会)の委員として,国鉄専売公社電電公社民営化案をとりまとめた。1990年から2000年まで政府税制調査会会長を務めた。1995年,慶應義塾大学名誉教授。千葉商科大学学長,嘉悦大学学長を歴任

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤寛」の解説

加藤寛 かとう-ひろし

1926-2013 昭和後期-平成時代の経済学者。
大正15年4月3日生まれ。ハーバード大にまなび,昭和41年母校慶大の教授。経済政策,公共経済学専攻。第2次臨時行政調査会で部会長として3公社の民営化を提言。平成2年税制調査会会長となるなど,おおくの政策策定にかかわる。7年千葉商大学長。20年嘉悦大学長。平成25年1月30日死去。86歳。岩手県出身。著作に「経済政策」「体験的日本改革論」など。

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