中曾根康弘(読み)なかそねやすひろ

百科事典マイペディア 「中曾根康弘」の意味・わかりやすい解説

中曾根康弘【なかそねやすひろ】

政治家。群馬県出身。東大卒。1941年内務省に入省。1947年日本民主党から衆議院議員当選(のち自由民主党に所属)。1959年科学技術庁長官として初入閣,以後〈風見鶏〉と評されるなか運輸相,通産相などを歴任。1982年11月田中角栄首相後押しで自由民主党総裁に就任し,首相となる。行財政,教育,税制の三分野の改革を強調し,〈戦後政治の総決算〉路線を打ち出した。1986年5月には民活法を制定民間活力の導入を推進。同年の衆参同日選挙自民党圧勝に導き,総裁任期を1年延長し,1987年11月内閣総辞職。首相在籍1806日は第2次大戦後,佐藤栄作吉田茂についで第3位。1989年リクルート疑惑(リクルート事件)のため自民党を離脱したが,1991年復党。2003年議員引退を表明。→中曾根康弘内閣
→関連項目加藤寛国際日本文化研究センター鈴木善幸内閣竹下登小さな政府前川レポート靖国神社

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世界大百科事典(旧版)内の中曾根康弘の言及

【リクルート事件】より

… 国会での追及と検察当局の捜査の結果によれば,未公開株を贈られた政治家は自民党13名,民社党2名,社会党・公明党各1名であった。このなかには中曾根康弘内閣の閣僚4名,官房副長官がおり,贈与を受けた宮沢喜一蔵相は辞任(1988年12月),竹下登首相も辞任に追い込まれ,同内閣は崩壊(1989年6月),中曾根は自民党籍を離脱した(1989年5月)。また元官房長官藤波孝生,公明党議員池田克也が受託収賄罪で,自民党議員安倍晋太郎,宮沢,加藤六月の各秘書が政治資金規正法違反で,NTT代表取締役真藤恒,文部次官高石邦男,労働次官加藤孝らが収賄罪で起訴され,真藤,加藤の有罪が確定している。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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