奈良屋茂左衛門(2代目)(読み)ならやもざえもん[にだいめ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

奈良屋茂左衛門(2代目)
ならやもざえもん[にだいめ]

[生]元禄8(1695)
[没]享保10(1725)
江戸時代の豪商で代々その名称を用いた深川材木問屋通称奈良茂。本姓,神田氏。初名,戌松。号,泰我。1代目の遺産 (40万両といわれる) を受継ぎ,豪華,驕奢を好み吉原で豪遊したという。元禄時代の江戸町人の気風を代表した人物といわれている。吉原の名妓玉菊の一周忌に,岩本乾什に依頼して『水調子』という浄瑠璃を作り追弔した話は有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android