山口田主(読み)やまぐちのたぬし

朝日日本歴史人物事典 「山口田主」の解説

山口田主

生年生没年不詳
奈良時代の算術家。『家伝』によれば神亀(724~729)ごろの暦算第一人者。養老5(721)年,山田御方,山上憶良らと共に学芸諸分野の権威者として皇太子首皇子(のちの聖武天皇)の教育に当たった。天平2(730)年,老齢による業の廃絶を恐れ,弟子をとり学業を習わせるよう命じられた。<参考文献>亀田隆之『日本古代制度史論』

(増渕徹)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山口田主」の解説

山口田主 やまぐちの-たぬし

?-? 奈良時代の官吏
「家伝」によれば,神亀(じんき)(724-729)のころの暦算の第一人者。養老5年首(おびとの)皇子(のちの聖武天皇)の教育係となる。天平(てんぴょう)2年学業がとだえることをおしまれる学者ひとりにえらばれ,弟子がつけられた。

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