延金(読み)ノベガネ

デジタル大辞泉 「延金」の意味・読み・例文・類語

のべ‐がね【延(べ)金】

きたえて平らに延ばした金属
切りきんの一。金銀を薄く打ち延ばしたもので、切って貨幣の代用とした。
刀剣のこと。

のべ‐きん【延(べ)金】

金をたたいて延ばすこと。また、その金。

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精選版 日本国語大辞典 「延金」の意味・読み・例文・類語

のべ‐がね【延金】

〘名〙
① きたえて、薄く平らにのばした金属。長くのばした金属。のべきん。
洒落本古契三娼(1787)「きぎすなくのべがねのきせるははい吹をたたいて」
② 江戸時代、金貨幣の鋳造所であった金座で作られた竿金(さおがね)規定の長さに切断し、これを鉄床上で鉄鎚にて打ち延ばしたもの。貨幣の代用とした。
金銀図録(1810)七「古金の名目沙金練金・延金・板金〈略〉等あり」
③ 刀。刀剣。

のべ‐きん【延金】

〘名〙
① 金をたたいてのばすこと。また、その金。のべがね。
風俗画報‐四六号(1892)器財門「沙金(しゃきん)煉金延金(ノヘきん)板金」
借金などを延滞したために、その利息を払うこと。また、その利息。延銀
随筆・当世武野俗談(1757)車婆々「延金利足の元に結んで大金の高にして」

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