デジタル大辞泉 「惨事ストレス」の意味・読み・例文・類語 さんじ‐ストレス【惨事ストレス】 大規模災害の被災者や救助捜索活動にあたった人が、凄惨な光景を目撃したことで受ける強い精神的ストレス。不眠・解離・無力感・罪責感・怒りなどの症状が特徴で、放置するとPTSDになる恐れも指摘されている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「惨事ストレス」の解説 惨事ストレス 自衛官や警察・消防の救助隊員など、災害や事故の悲惨な現場で犠牲者の救助や捜索活動に携わった人が強い精神的ストレスを受けること。不眠、強い無力感や自責の念に駆られたりするほか、過度な興奮やフラッシュバック現象、感情の麻痺などのPTSD(心的外傷後ストレス障害)症状となって現れる場合もある。1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件を契機に知られるようになった。2011年の東日本大震災では、被災地に派遣された消防隊員の9割が何らかの惨事ストレス症状を経験したことが判明しており、総務省消防庁が13年度より全国の消防隊員向けのケア対策に乗り出すとしている。 (2013-1-21) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報