自衛官(読み)じえいかん

日本大百科全書(ニッポニカ)「自衛官」の解説

自衛官
じえいかん

自衛隊法第3条に定められた自衛隊の隊務を行うをいう。その定数は、陸上自衛官、海上自衛官、航空自衛官について、それぞれ防衛省設置法第6条で定められている。自衛官の階級には、将官、佐官、尉官、准尉、曹、士に大別される17階級がある。尉官以上を幹部自衛官という。曹以上は定年制で、階級ごとに政令で定められている。兵士にあたる士は2年または3年を任用期間とする任期制で、再任用も可能である。

 自衛官は、防衛大学校、防衛医科大学校の学生および予備自衛官とともに、制服の着用が義務づけられている。ここから制服組ともいわれている。国際法上の軍隊の構成員にあたるのが自衛官である。これに対し自衛隊員とは、防衛省の職員で、大臣、副大臣などを除いたものをいい、自衛官だけでなく文官をも含む。

 自衛官は志願制度により採用される。ただし退職については、隊務遂行に著しい支障を及ぼすときは制限を受ける。また指定場所に居住する義務を負う。さらに自衛隊員は、職務遂行の義務、上官の命令に服従する義務、秘密を守る義務を負い、これらの義務不履行に対しては、厳しい罰則が定められている。また政治的行為が制限され、団体の結成、争議行為なども禁じられている。

 自衛官は防衛出動時などに、自衛隊法の定めるところにより、武器を使用することができる。また治安出動時には、警察官職務執行法に定める権限を行使することが認められている。

[藤井治夫]

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百科事典マイペディア「自衛官」の解説

自衛官【じえいかん】

自衛隊の職員の中で,陸上自衛官,海上自衛官,航空自衛官の階級を有するもの。自衛隊法によって,制服を着用し,指定された場所に居住し,危険もしくは責任を回避しないで,命令に従い職務を遂行する義務を負うと定められている。階級は,陸海空それぞれに,将,将補,一佐,二佐,三佐一尉,二尉,三尉,准尉,曹長,一曹,二曹,三曹,士長,一士,二士,三士があり,三尉以上を幹部自衛官という。また予備自衛官,即応予備自衛官もある。
→関連項目災害対策基本法士官総定員法統合幕僚会議

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デジタル大辞泉「自衛官」の解説

じえい‐かん〔ジヱイクワン〕【自衛官】

防衛省に勤務する職員のうち、制服を着用する者の総称。陸上・海上・航空の各自衛官に区分され、各自衛隊ごとに将・将補・一佐・二佐・三佐・一尉・二尉・三尉・准尉・曹長・一曹・二曹・三曹・士長・一士・二士の階級がある。

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精選版 日本国語大辞典「自衛官」の解説

じえい‐かん ジヱイクヮン【自衛官】

〘名〙 自衛隊の隊務を行なう者のうち、制服を着用する陸上・海上・航空自衛官の総称。

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世界大百科事典 第2版「自衛官」の解説

じえいかん【自衛官】

自衛官は,自衛隊員のうち,自衛隊の各部隊を構成し,制服を着用することを義務づけられている隊員をいう。自衛隊員には,自衛官のほか,事務次官をはじめとする文官職員,予備自衛官,防衛大学校学生等がおり,これらはいずれも特別職の公務員として,その任免服務等を国家公務員法でなく自衛隊法により規定されている。 自衛官は,志願制度により本人の自由意思に基づき任用されており,その採用は原則として試験によるが,試験以外の能力の実証に基づく選考によることもできる。

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