玉帛（読み）ギョクハク

デジタル大辞泉

ぎょく‐はく【玉^×帛】

玉と絹織物。特に、中国古代、諸侯が天子に拝謁したり、互いに訪問したりするときに贈り物として用いたもの。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぎょく‐はく【玉帛】

〘名〙

① たまときぬ。特に、昔、中国で諸侯が朝覲(ちょうきん)、聘問(へいもん)、会盟の際に礼物として用いたもの。

※続日本紀‐天平宝字四年（760）九月癸卯「問曰、凡是執_二玉帛_一行_二朝聘_一」 〔春秋左伝‐荘公一〇年〕

② (「玉」は美称) 天子が書いた手紙。〔日葡辞書（1603‐04）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【玉帛】ぎよくはく

玉と、きぬ。神を祭るに用いる。また、王・諸侯間の礼物に用いる。〔論語、陽貨〕子曰く、禮と云ひ禮と云ふも、玉帛を云ふならんや。

字通「玉」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」