空穴(読み)カラケツ

デジタル大辞泉 「空穴」の意味・読み・例文・類語

から‐けつ【空穴】

[名・形動]金銭財産などをまったく持っていないこと。また、そのさま。おけら。からっけつ。「給料日前で空穴だ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空穴」の意味・読み・例文・類語

から‐けつ【空穴】

〘名〙 (形動) (芝居者通言から出て文化・文政期(一八〇四‐三〇)に流行した語。空(から)の穴(あな)の意から)
① まったく何もないこと。無一物。からっぽ。
滑稽本・人情穴探意の裡外(1863‐65)二「たんすはさっぱり空虚(カラケツ)
② 特に、財布の中に一文もないこと。一文なし。おけら。からっけつ。
※南水漫遊拾遺(1820頃)四「歌舞妓楽屋通言〈略〉からけつ 銭のない事」

からっ‐けつ【空穴】

〘名〙 (形動) 「からけつ(空穴)」の変化した語。
洒落本・蚊不喰呪咀曾我(1779)「此だんちんのからっけつめら」
落紅(1899)〈内田魯庵〉一「ピイピイ空(カラ)っ臀(ケツ)でござるから高利倉敷に追はれて迚(とて)も持耐へられなくなる」

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普及版 字通 「空穴」の読み・字形・画数・意味

【空穴】くうけつ

巌穴。〔淮南子、原道訓〕吾(われ)獨り~と同(とも)に出づ。是の故に、以て自ら之れを得るるや、喬木の下、の中も、以てするに足る。

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