笠標(読み)カサジルシ

デジタル大辞泉 「笠標」の意味・読み・例文・類語

かさ‐じるし【×標】

戦場敵味方を見分けるために、かぶとなどにつけたしるし多く小旗を用い、家紋文字などを染めた。→袖標そでじるし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「笠標」の意味・読み・例文・類語

かさ‐じるし【笠標】

〘名〙
① 集団の中で区別の目じるしにするための付け物。笠に付けるところからの呼称だが、軍陣の際の兜(かぶと)の付け物をさすことが多い。布帛(ふはく)の小旗の類を普通とし、その大小により、大笠標、小笠標という。また、兜以外に付けても「袖の笠標」「腰指(こしざし)の笠標」などという。
吾妻鏡‐文治五年(1189)七月八日「冑後付笠標
平家(13C前)八「御方のかさじるしには、松の葉をぞ付けたりける」
② 目じるし。標的
随筆貞丈雑記(1784頃)一一「寝覚記に衣裳富貴の笠印也とあり」

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