精分(読み)セイブン

デジタル大辞泉 「精分」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぶん【精分】

精神気力もと
「―ノ付ク薬」〈和英語林集成
精力のもととなる栄養物
純粋の成分

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精選版 日本国語大辞典 「精分」の意味・読み・例文・類語

せい‐ぶん【精分】

〘名〙
① 精力のもと。精神や気力などのもと。スタミナ活力。また、精力のもととなるもの。栄養物。滋養分
洒落本・禁現大福帳(1755)四「鱣(うなぎ)蒲焼にて油ぎらせ精分(セイブン)強きを上猫と称じて」
※滑稽本・七偏人(1857‐63)三「自己(おいら)も勢分(セイブン)を付て八百投でも推始(おっぱじ)めようか」
② 純粋の成分。まじりけがなく、単一のもので組成されている物質。エッセンス。
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎二三「此内三升がアルコールの精分(セイブン)にして」
③ (━する) 精密に分類すること。こまかく分けること。細分
暦象新書(1798‐1802)中「水気火気に精分せらるれば」

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