デジタル大辞泉
「継足」の意味・読み・例文・類語
つぎ‐あし【継(ぎ)足】
1 器具などを高くするためにつぎたした足。「机に継ぎ足をする」
2 幼帝がいすにかけるときに足を受けてのせる台。承足。
3 剣道で、後ろ足を前足の近くに引きつけてその勢いを利用して前足から大きく踏み込む足さばき。
4 歌舞伎で、荒事役や力士役などが、背を高く見せるために用いる道具。足袋の中に物を入れたり、丈の高い草履をはいたりする。
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つぎ‐あし【継足】
〘名〙
① 器具などの、つぎたした足。
※こしかたの記(1961)〈
鏑木清方〉横寺町の先生「見慣れた
唐木の大きい卓に接脚
(ツギアシ)がされて」
② 幼い帝王が椅子にかける時、足をのせる台。承足(しょうそく)。
※
浄瑠璃・
信田小太郎(1702頃)三「棚成る物を取らんとして、つぎあしを踏みはづし」
⑤ 歌舞伎で、超人的な
姿態を見せるために、足袋の中に物を入れたり、
長袴の下に丈の高い履物をはいたりすること。「暫」や角力の役などに用いる。
⑥
文楽の人形の型。武張った、または威張った歩き方で、右足の膝を高く上げて前に踏み出し、すぐに左足を引きつけ、改めて左足の膝を高く上げて踏み出す足の運びかた。
つぎ‐たし【継足】
〘名〙 継ぎ足すこと。補うこと。また、そのもの。
※春迺屋漫筆(1891)〈
坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「
艷麗の現象あらはるる前に
東道の
口上の継足
(ツギタシ)いたしてと笑ひ声まぜたる物なれし
冒頭に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報