義足(読み)ぎそく

世界大百科事典 第2版の解説

ぎそく【義足 lower extremity prosthesis】

義肢の一つで,切断された下肢の補充を目的として使用される。下肢の役割は起立,歩行が主であるから,義手の場合ほど複雑な機能を要求されない。しかし,切断者は足を用いることによって,ただ歩行ができるだけではなく,正常歩行と変わらない歩容を獲得したいと考える。これは,いわゆる正常歩行が歩行者にとってエネルギー消費の点で,最も経済的であるため,切断者の義足歩行に対する当然の要求でもある。義足は切断の部位により,下腿義足,大腿義足,股関節離断用義足などがあるが,膝関節より上位のレベルで切断された場合のたとえば大腿義足では,ひざの操作がきわめて重要になる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぎ‐そく【義足】

〘名〙 足の切断部分を補うためにつける人工の足。義脚。
※趣味の遺伝(1906)〈夏目漱石〉二「左の足が義足と変化しても帰りさへすれば構はん」

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世界大百科事典内の義足の言及

【リハビリテーション】より

…次に機能障害のために食事動作や更衣動作が障害されたり,歩行が不能であったりすると,これを能力障害という。たとえば下肢切断という身体障害によって歩行不能という能力障害を生じるが,適切な義足装着により歩行可能となった場合にリハビリテーションによって能力障害が軽減されたと考える。さてこの能力障害の内容は目的動作を社会的に拡大して考えると見方が変わってくる。…

※「義足」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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