デジタル大辞泉
「舌先」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
した‐さき【舌先】
〘名〙
※他人の顔(1964)〈
安部公房〉黒いノート「黄色い歯を舌先でせせりながら」
② くちさき。ことば。弁舌。
※狐の
裁判(1884)〈井上勤訳〉三「我れ三寸の舌頭
(シタサキ)を以て巧に瞞着せんとするも」
③ 鐙(あぶみ)の舌の端。
※奉公覚悟之事(15C中‐後)「鐙の事。両のしたさきを、両の手にてひっそろへてもち」
※
幻影の盾(1905)〈
夏目漱石〉「炎は〈略〉たまたま
一陣の風吹いて、逆に舌先を払へば、左へ行くべき鋒
(ほこさき)を転じて上に向ふ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報