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物言い ものいい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

物言い
ものいい

相撲で行司の裁きに納得がいかないとき,審判委員から異議を申し入れること。審判委員が土俵に上がって協議し,団扇 (うちわ) どおり,差し違い,取り直しを決定する。現在では,このような場合,幕内取組にかぎり,テレビ画面を VTRで再生,スローまたはストップで見ている控え審判と連絡して,それを参考にしている。また,幕内,十両は審判長が,幕下以下は正面審判が物言いの説明をしている。なお,控え力士は物言いをつけることはできるが協議には加われず,したがって決定権を持たない。

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知恵蔵の解説

物言い

行司の勝負判定に異議や疑問がある場合、土俵下にいる5人の審判委員(親方)は物言いを付けることができる。行司の軍配通りか、差し違えか、同体で取り直しかを土俵上で協議する。この際、行司は意見はいうことができるが、評決には参加できない。館内別室に控えるビデオ係の審判委員から、スローモーション画像でどう見えるかを参考意見として聞いている。物言いは土俵下の控えに座っている力士も付けることができるが、協議には参加できない。行司はどんな場合も東西いずれかの力士に軍配を上げなければならず、差し違えの場合は黒星といって立行司の場合は理事長に進退伺いを立てることになっており、三役格以下の行司は年に一度の行司番付の編成に際し査定の材料となる。

(根岸敦生 朝日新聞記者 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

もの‐いい〔‐いひ〕【物言い】

物を言うこと。また、物の言い方。言葉遣い。「ていねいな物言いをする」「物言いに気をつける」
言い合い。口論。
「追出されて来ましたというから、―でもしてきた事と思ったのだ」〈左千夫・春の潮〉
異議を口に出すこと。特に相撲で、行司の勝負判定に、審判委員や控え力士が異議を申し入れること。「物言いがつく」
うわさ。とりざた。
「人の―さがなさよ」〈帚木
話がうまいこと。また、その人。
「隈(くま)なき―も、定めかねて」〈・帚木〉

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大辞林 第三版の解説

ものいい【物言い】

言葉遣い。物の言い方。 「気にさわる-」
言い争い。口論。口喧嘩げんか。 「 -の種になる」
決定について反対が出ること。特に相撲で、行司の勝負の判定に対して、審判委員や控え力士が異議を出すこと。 「計画に対して-をつける」 「結びの一番に-がつく」
うわさ。 「人の-さがなさよ/源氏 帚木
よく議論をすること。また、その人。論客。おしゃべり。 「かの-の内侍は、え聞かざるべし/紫式部日記」

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世界大百科事典内の物言いの言及

【挨拶】より

コミュニケーション作法【野村 雅一】
[日本]
 挨拶は〈一挨一拶〉というように,中世の禅僧によって応答,問答するという意味で使用された語がしだいに一般化したものであり,それに相当する古くからの言葉ははっきりしないが,〈いや(礼)〉はそれに近い語であろう。各地の日常語ではジンギ(仁義)が挨拶の同義語として使用されてきたし,また単にモノイイ(物言い)ともいった。日本人の挨拶行為は,他人と身体を接触させることなく,一定の距離をおいて向かいあい,互いに上体を曲げ,頭を下げることを基本にしており,その曲げ方や下げ方は相手や場面によって異なる。…

※「物言い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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