舌端(読み)ゼッタン

デジタル大辞泉 「舌端」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐たん【舌端】

舌の先。舌頭
口先言葉弁舌。舌頭。
「宣教師輩を―に侮弄するようの事もあって」〈蘆花・思出の記〉
[類語]舌頭舌鋒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「舌端」の意味・読み・例文・類語

ぜっ‐たん【舌端】

〘名〙
① 舌のさき。特に調音点としての舌尖(ぜっせん)のすぐうしろの舌の上面をさす。
※報恩録(1474)上「百獣が分離し舌端がきれたぞ」
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉八「舌端(ゼッタン)(〈注〉シタノサキ)適宜に量りて喉に入るれば喉之れを斂め」
② くちさき。弁舌。舌頭。
三教指帰(797頃)上「但懸河妙弁、舌端短乏」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「宣教師輩を舌端に侮弄する様の事もあって」 〔韓詩外伝‐七〕

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普及版 字通 「舌端」の読み・字形・画数・意味

【舌端】ぜつたん

弁舌。〔韓詩外伝、七〕君子三端く。士の筆端け、武士鋒端け、辯士の舌端をく。詩に曰く、我が友せよ 讒言(ざんげん)其れ興らんと。

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