薄雪草（読み）ウスユキソウ

デジタル大辞泉

うすゆき‐そう〔‐サウ〕【薄雪草】

キク科の多年草。本州以西の山地に自生。高さ25～50センチ。葉は先がとがり、裏面に白い綿毛が密生。夏から秋、茎の先に苞ほう状の葉が数枚出て、その中央に、白い綿毛をつけた灰白色の小花が集まって咲く。近縁種にエーデルワイスがある。《季 夏》

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

うすゆき‐そう ‥サウ【薄雪草】

〘名〙

① キク科の多年草。本州以西の低山帯に生える。高さ約三〇センチメートル。葉は長さ約五センチメートル、幅約一センチメートルで、先がとがり、下面には白い綿毛が密生する。夏から秋に茎の先に、両面とも綿毛に覆われて白い花びらのように見える包状葉が数枚出て、その間に灰白色の小さな頭花が集まって咲く。雪のように白い綿毛を付けているのでこの名がある。《季・夏》 〔日本植物名彙（1884）〕

② ウスユキソウ類に属するキク科植物の総称。この属は多く高山に産し、中でもアルプスのエーデルワイスが有名で、日本ではヒナウスユキソウ、ホソバヒナウスユキソウなどが高山植物として知られている。

※津軽の野づら（1935）〈深田久彌〉エエデル・ワイス「真白な、フランネルで出来たやうな厚ぼったい花。〈略〉『それが有名なウスユキサウです』」

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

薄雪草 (ウスユキソウ)

学名：Leontopodium japonicum
植物。キク科の多年草,高山植物,園芸植物

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」