金仏(読み)カナブツ

デジタル大辞泉 「金仏」の意味・読み・例文・類語

かな‐ぶつ【金仏】

金属製の仏像。かなぼとけ。
感情の乏しい人のたとえ。「木仏金仏石ぼとけ」
[類語]持仏仏像本尊石仏木仏

かな‐ぼとけ【金仏】

かなぶつ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金仏」の意味・読み・例文・類語

かな‐ぶつ【金仏】

〘名〙
① 金属で作った仏像。かなぼとけ。
※俳諧・炭俵(1694)上「金仏の細き御足をさするらん〈嵐雪〉 此かいわいの小鳥皆よる〈利牛〉」
人情本・閑情末摘花(1839‐41)三「たとへ金仏(カナブツ)石地蔵、木で造った閻魔でも、唯はおかれぬ今霄の景勢(ありさま)
② 比喩的に、心のきわめて冷たい人。感情に動かされない人をいう。
※雑俳・蓍萩(1735)「金仏に猶心猿が手をのばす」
上海(1928‐31)〈横光利一〉四「毎日あの女を使ってゐるくせに、まさか金仏(カナブツ)でもないだらう」

かな‐ぼとけ【金仏】

〘名〙 銅などの金属で造った仏像。かなぶつ。
史記抄(1477)一一瑚璉は〈略〉宗廟の器で貴い物なれども、余の処へは不用ものぞ。よい金仏と云と同ものぞ。別の用には不立ぞ」
仮名草子・都風俗鑑(1681)二「そんりゃうのかり小袖にて、金仏(カナボトケ)のごとく荘厳して」

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