精選版 日本国語大辞典「金仏」の解説
かな‐ぶつ【金仏】
〘名〙
※俳諧・炭俵(1694)上「金仏の細き御足をさするらん〈嵐雪〉 此かいわいの小鳥皆よる〈利牛〉」
※人情本・閑情末摘花(1839‐41)三「たとへ金仏(カナブツ)、石地蔵、木で造った閻魔でも、唯はおかれぬ今霄の景勢(ありさま)」
② 比喩的に、心のきわめて冷たい人。感情に動かされない人をいう。
※雑俳・蓍萩(1735)「金仏に猶心猿が手をのばす」
かな‐ぼとけ【金仏】
〘名〙 銅などの金属で造った仏像。かなぶつ。
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