鈴木敬信(読み)すずきけいしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鈴木敬信」の意味・わかりやすい解説

鈴木敬信
すずきけいしん
(1905―1993)

天文学者。秋田市生まれ。1929年(昭和4)東京帝国大学理学部天文学科を卒業後、広島第一中学校教諭、東京科学博物館(現、国立科学博物館)勤務などを経て、1939年からは海軍水路部技師。編暦に従事し、1942年には航海中の天体観測に用いる『天体位置表』を創刊。第二次世界大戦後は海上保安庁水路部に移り、1952年(昭和27)東京学芸大学教授に就任、1969年に退官した。位置天文学が専門。『日食計算論』、『暦と迷信』、『天文学――宇宙における人類の位置』など多数の著作、および翻訳がある。

[編集部 2023年5月18日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鈴木敬信」の解説

鈴木敬信 すずき-けいしん

1905-1993 昭和-平成時代の天文学者。
明治38年5月12日生まれ。日本古代の日食を研究し,昭和18年海軍水路部技師のとき「天体位置表」を創刊(26年運輸大臣賞)。27年東京学芸大教授。平成5年1月27日死去。87歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「暦と迷信」など。

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