デジタル大辞泉
「騅逝かず」の意味・読み・例文・類語
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すい【騅】 逝(ゆ)かず
(漢の
高祖のために垓下(安徽省霊璧県の
東南)に囲まれた項羽が、
帳中で
虞美人を前にしてうたった「垓下歌」、「力抜
レ山兮気蓋
レ世、時不
レ利兮騅不
レ逝、騅不
レ逝兮可
二奈何
一、虞兮虞兮奈
レ若何」から) ものごとが思い通りにゆかず、苦境に陥ること。頼りにしていたものがうまくゆかないこと。
最後の
土壇場に追いこまれること。
※
謡曲・
蟻通(1430頃)「足をも引かず騅行かず、虞いかがすべき便りもなし」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報