ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 アイゼンハワー・ドクトリンEisenhower Doctrine 1957年1月5日アメリカの D.アイゼンハワー大統領が議会にあてた特別教書で提案した中東政策。同年3月7日上下両院で可決された。内容は,(1) 国際共産主義に支配されている国の公然たる武力侵略をこうむった中東の諸国から,その国の独立の保障と保護のための援助要請があった場合,アメリカは軍隊を出動させる。そのための権限を議会は大統領に与える,(2) アメリカは中東諸国の経済力を強化するため援助する,(3) アメリカは要望があった場合,それら中東諸国に軍事援助を与えること,などを含む。このドクトリンは,共産主義国のエジプトへの武器供給によってソ連の中東における影響力が拡大するのを阻止しようとしたもので,トルーマン・ドクトリンとともに,ソ連の進出に対する非共産主義国の強化という,アメリカ外交政策の一環をなす。 58年7月のアメリカ海兵隊のレバノン出動は,アイゼンハワー・ドクトリンの一つの実践であった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
百科事典マイペディア の解説 アイゼンハワー・ドクトリン 1957年1月アイゼンハワー大統領が議会にあてた特別教書の中で提案した中東政策の反共的原則。中東諸国への軍事的・経済的援助供与および要請のあった際の軍隊出動権限を大統領に付与することを目的とした。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by