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軍事援助 ぐんじえんじょmilitary assistance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

軍事援助
ぐんじえんじょ
military assistance

自国の政治および安全保障にとって重要な国,あるいは同盟国に対して,主として兵器の無償援助および信用の供与を行うこと。冷戦時代はアメリカ,ソ連とも互いに同盟国に対し軍事援助を行なっていたが,冷戦の終了に伴い大幅に低下した。アメリカは近年,軍事援助に際して,相手国の人権問題や大量破壊兵器開発問題を考慮に入れている。アメリカが現在実施している軍事援助の形式は,軍事援助計画,国際軍事訓練計画,対外軍事売却借款がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんじえんじょ【軍事援助 military assistance】

一国が他国の軍事力を強化し,補充するために武器,装備,関連施設,訓練あるいは財政的支援を供与すること。ただし広義の軍事援助には,戦時その他の非常時に条約上の義務として行われる兵力援助も含まれる。また,軍事援助は他国の政府に与えられるとは限らず,他国の反政府団体に与えられる場合もある。さらに,形式的には経済援助であっても,実質的には軍事的意義をもつ援助もある(例えばアメリカの対外援助項目の中にある経済支持援助Economic Support Fund(略称ESF)はもっぱら安全保障上の考慮に基づいて供与される経済援助である)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軍事援助
ぐんじえんじょ
military aid

広くは他国に対するいっさいの軍事的援助をいい、兵力をもってする援助をも含む。北大西洋条約や米韓相互防衛条約が定める共同防衛は、兵力の使用を含むすべての種類の援助を相互に与えるものである。「日米相互協力及び安全保障条約」も、共同防衛の発動条件を日本領域に対する武力攻撃に限定したうえで、このような共同措置を定めている。第二次世界大戦後は、平時から同盟国、友好国に対し兵器装備、軍用技術、軍事顧問団を提供することが多くなった。米ソ冷戦激化のなかでアメリカは1948年、西ヨーロッパ諸国に対するマーシャル・プランによる復興援助を始めた。続いて51年には相互安全保障法Mutual Security Actを定め、軍事援助に重点を移した。日米間にも54年(昭和29)相互防衛援助協定が結ばれ、60年代まで5764億円の無償援助が提供され、防衛力増強を促進した。62年以降アメリカは先進国に対する無償援助を打ち切り、有償軍事援助(FMS)に切り替えた。70年代になると第三世界に対してもFMSを中心とするに至った。[藤井治夫]

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