アザデガン油田
イラン南西部のイラク国境近くに広がる大規模油田。推定埋蔵量は約260億バレル。2000年、日本企業に開発の優先交渉権を与えることで両国が合意したが、イラン核問題が深刻化、イランと対立する米国からの圧力で日本は10年に撤退。核合意に伴う対イラン制裁解除を受け、日本の国際石油開発帝石(INPEX)やフランスのトタル、英・オランダのロイヤル・ダッチ・シェル、中国国有の中国石油天然ガス集団(CNPC)、マレーシア国営ペトロナスが開発に向けた覚書を締結。新たに英BPやイタリアENIなども国際競争入札参加に前向きな考えを示した。(テヘラン共同)
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アザデガン油田
あざでがんゆでん
Azadegan
イランのフゼスタン州にある油田。1999年9月に発見された。イラン側の発表によると推定(原始)埋蔵量は260億バレル、可採埋蔵量30億~100億バレルともいわれる。イランでは過去30年で最大の発見といわれている。同油田の発見後、欧米のメジャーなどが開発への関与に関心を寄せていたが、2000年(平成12)11月、訪日中のイラン大統領ハタミと日本政府の間で交渉がまとまり、日本企業が同油田開発の優先交渉権を得ることが決定(その後優先交渉権は交渉期限の2005年6月末までに交渉が妥結しなかったため失効)。2004年2月に交渉当事者間で合意が得られ、日本の国際石油開発(略称インペックス。2001年インドネシア石油から社名変更。現国際石油開発帝石)がイラン国営石油会社(NIOC)およびその子会社と油田の評価・開発にかかわる契約を締結した。日本側は当初75%の権益を有していたが、2006年に65%をNIOCへ譲渡し、現在は10%の権益で開発に参加している。
[小山 堅]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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アザデガン油田
イランにある油田。イランとの国境付近に位置する。1999年発見。埋蔵量は同国最大規模といわれる。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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