アッタ・トロル(その他表記)Atta Troll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッタ・トロル」の意味・わかりやすい解説

アッタ・トロル
Atta Troll

ドイツ詩人 H.ハイネ風刺詩。 1843年刊。人間もとから逃れたクマのアッタ・トロルが人間社会のありさま仲間に語り聞かせる寓話的叙事詩で,随所にドイツの政治的,文学的状況についての風刺がちりばめられ,当時隆盛にあった政治文学を皮肉り,熱狂的な愛国心をからかう。この詩のために,クマはドイツ人の政治性を皮肉るときの象徴となったといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android