アデラルドゥス(その他表記)Adelardus Bathoniensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アデラルドゥス」の意味・わかりやすい解説

アデラルドゥス
Adelardus Bathoniensis

[生]1080頃
[没]1145頃
イギリスのスコラ哲学者。ランとツールで学び,東方を旅してアラビア科学西洋に紹介した。普遍問題では個物は見方によって個体であり種であり類であるが,類や種はそれ自体としてはただ神の思惟のなかにあるとして,アリストテレスプラトンを融和させた。ユークリッド (エウクレイデス) の『幾何学原本』 Stoicheiaをアラビア語からラテン語に訳した。主著『一と多について』 De eodem et diverso (1105~16) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android