デジタル大辞泉 「アト秒パルスレーザー」の意味・読み・例文・類語 アトびょう‐パルスレーザー〔‐ベウ‐〕【アト秒パルスレーザー】 アト秒(100京分の1秒)という、きわめて短い時間幅のパルスで発振するレーザー。2001年、フェムト秒パルスレーザーを希ガスに集光すると、高次高調波とよばれるレーザー周波数の奇数倍の周波数をもつ光が発生することが発見された。さらに同年、希ガスに集光するパルスレーザーの周期を数サイクルに制限することで、単一のアト秒パルスを発振することが可能になった。分子内の電子の挙動を直接観測できる技術として利用されている。アト秒レーザー。→超短パルスレーザー[補説]2023年、アト秒パルス光の生成法を考案した業績により、ピエール=アゴスティーニ、フェレンツ=クラウス、アンヌ=リュイリエの3人がノーベル物理学賞を受賞した。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by