アバクス

百科事典マイペディア 「アバクス」の意味・わかりやすい解説

アバクス

古代中世ヨーロッパで使われた計算板。一種算盤(そろばん)で,板に十進法の位を表す一連の溝を刻み,その中で小石を動かして計算する。エジプトギリシアローマで使われ,中世ヨーロッパで盛んに用いられたが,16世紀ごろからアラビア数字筆算普及により衰えた。
→関連項目算盤

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アバクス」の意味・わかりやすい解説

アバクス
abacus

建築用語。ギリシア・ローマ建築で,柱頭の最上部に位置する方形の頂板。アーキトレーブを支える役割を果す。

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世界大百科事典(旧版)内のアバクスの言及

【そろばん(算盤)】より

…天元術で用いる算木を置く板や紙なども同じ〈算盤〉の漢字で表すが,これは〈さんばん〉と読む(中国の算盤については後出)。珠を使って数を表したり計算をする方法は西洋でも古くからあり,アバクスabacusと呼ばれている。古代ギリシアでは石を並べて計算する方法があり,エーゲ海のサラミス島で発見された大理石の盤は,長さ1.49m,幅0.75m,厚さ4.5~7.5cmで,表に6本と11本の平行線が刻まれており,今から2000年以上前のものと推定されている。…

※「アバクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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