アビリンピック(その他表記)Abilympic

デジタル大辞泉 「アビリンピック」の意味・読み・例文・類語

アビリンピック(Abilympic)

《ability(技能)+Olympicから》身体障害者が製図・旋盤・ラジオの修理などの技能を競い、職業能力を人々に示そうとする大会。昭和47年(1972)に第1回大会が行われた。全国障害者技能競技大会。

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精選版 日本国語大辞典 「アビリンピック」の意味・読み・例文・類語

アビリンピック

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語Abilimpic [英語] ability+[英語] Olympic から ) 肢体不自由者の全国技能競技大会。昭和五六年(一九八一)の国際障害者年に初の世界大会が日本で開催された。

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改訂新版 世界大百科事典 「アビリンピック」の意味・わかりやすい解説

アビリンピック
Abilympic

身体障害者技能競技大会の通称で,障害者の能力abilityと技能競技Olympic Gamesの合成語。身体障害者の技能の向上と職業による社会参加を促進すべく認可法人,身体障害者雇用促進協会が1972年来,全国的な大会として実施してきた。81年国際連合が〈完全参加と平等〉をテーマとする国際障害者年を提唱したのを機会に,国内行事だったアビリンピックを,主催団体が,国際障害者リハビリテーション協会との共催により,目的に国際親善も加えて,国際身体障害者技能競技大会として改組し,81年10月東京で開催した大会には,世界55ヵ国から選手,役員ら841人が参加した。行事内容は,旋盤,洋服家具,広告美術など17種目に及ぶ技能競技,民芸品や伝統工芸品製作のデモンストレーション,および職業更生セミナーの3本立て。国際的反響にかんがみ,今後は4年ごとに世界の国々を開催地として継続されることとなった。
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