ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際障害者年」の意味・わかりやすい解説
国際障害者年
こくさいしょうがいしゃねん
International Disabled People's Year
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…身体障害者の技能の向上と職業による社会参加を促進すべく認可法人,身体障害者雇用促進協会が1972年来,全国的な大会として実施してきた。81年国際連合が〈完全参加と平等〉をテーマとする国際障害者年を提唱したのを機会に,国内行事だったアビリンピックを,主催団体が,国際障害者リハビリテーション協会との共催により,目的に国際親善も加えて,国際身体障害者技能競技大会として改組し,81年10月東京で開催した大会には,世界55ヵ国から選手,役員ら841人が参加した。行事内容は,旋盤,洋服,家具,広告美術など17種目に及ぶ技能競技,民芸品や伝統工芸品製作のデモンストレーション,および職業更生セミナーの3本立て。…
…このため,国際連合は1972年に〈精神遅滞者の人権宣言〉を,75年には〈障害者の権利宣言〉を公にすることによって,国際社会に対して障害者に対する差別と不平等の是正を訴えた。さらに,76年12月,国際連合はそれまでの活動が十分に効果をあげていないという認識に基づき,第31回の総会において1981年を〈国際障害者年〉とすることを決議した。〈国際障害者年〉は世界的規模の啓蒙活動であり,〈完全参加と平等〉というスローガンにみられるように,肢体不自由,視覚障害,聴覚言語障害,内部障害,精神発達遅滞,精神病などに起因する障害のあるすべての障害者が,社会一般の人々と対等に同等の権利と機会を享有し,生活をともにしうる社会を実現することを目的に掲げていた。…
※「国際障害者年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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