アプト式(読み)アプトシキ

デジタル大辞泉 「アプト式」の意味・読み・例文・類語

アプト‐しき【アプト式】

急勾配きゅうこうばい鉄道線路列車が滑らないよう、2本のレール中央歯車でかみ合う軌条を取り付けた方式スイスアプト(R.Abt[1850~1933])が考案日本では大井川鉄道井川線の一部で採用されている。アプト式鉄道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アプト式」の意味・読み・例文・類語

アプト‐しき【アプト式】

  1. 〘 名詞 〙 ( アプトはAbt )[ 異表記 ] アブト式 スイス人、ローマン=アプトが発明した登山用鉄道の一方式。走行用レールの間に、のこぎりのように歯のついた特殊レール(ラックレール)を設けて、これと機関車、電車に取りつけた歯車とをかみ合わせ、急坂でも滑らずに上下することができるようにしたもの。日本では明治二六年(一八九三)、信越本線横川・軽井沢間の碓氷(うすい)峠に設けられ、昭和三八年(一九六三)まで用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android