デジタル大辞泉
「ローマン」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ローマン
ろーまん
Karl Lohmann
(1898―1978)
ドイツの生化学者。ベルリンのカイザー・ウィルヘルム生物学研究所(現、マックス・プランク研究所)においてマイヤーホーフの助手となり、以後も続いて彼の強力な協力者であった。のちベルリン大学の教授となった。1929年に筋肉の搾汁中から、筋肉の乳酸生成に関与する因子としてアデノシン三リン酸(ATP)を発見した。また解糖の中間反応に関する論文を彼単独で、またはマイヤーホーフと共著で多く発表した。1934年には、筋肉でクレアチンがATPを介して分解され、またATPも分解することを明らかにした。この反応は彼の名を冠したローマン反応として知られている。
[宇佐美正一郎]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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ローマン
Lohmann, Karl
[生]1898.4.10. バイエルフェルト
[没]1978.4.22. ベルリン
ドイツの生化学者。アデノシン三リン酸 ATPの発見で著名。カイザー・ウィルヘルム医学研究所で O.マイアーホーフの助手をつとめ,筋収縮や解糖の生化学的研究に従事。筋肉の抽出液を用いて解糖作用を研究する方法をマイアーホフが開発し (1925) ,その後解糖に不可欠で熱に不安定な因子が抽出液に含まれていることが明らかにされ,ローマンはこの因子が ATPであることを突止めた (29) 。このほか筋収縮のための直接的なエネルギー供与体として ATPが働くことを解明する (34) など,エネルギー代謝に関して業績を上げた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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