軌条(読み)キジョウ(その他表記)rail

翻訳|rail

精選版 日本国語大辞典 「軌条」の意味・読み・例文・類語

き‐じょう‥デウ【軌条】

  1. 〘 名詞 〙 電車汽車などの重量をささえ、その上をなめらかに走らせる細長い鋼材。断面の形によりT字頭型、溝型、段型などに分かれる。汽車道。軌道。レール。
    1. [初出の実例]「東京より高崎に達する鉄道線路の軌条は」(出典:東京日日新聞‐明治一五年(1882)一月一九日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軌条」の意味・わかりやすい解説

軌条
きじょう
rail

条鋼一種。レールとその付属品 (継ぎ目板,タイ・プレートボルトナットなど) をさす。材質は耐摩耗性,耐疲労損傷性,耐食性,溶接性などが要求され,普通,高炭素鋼 (軌条用炭素鋼) が用いられる。特にポイントレールなど衝撃を受ける部分には高マンガン鋼などが利用される。 1mあたり 30kg以上のものを普通レール,30kg未満のものを軽レールといい,そのほか,熱処理レール,導電レールや,クレーン用,エレベーター・ガイドなどの特殊レールがある。

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世界大百科事典(旧版)内の軌条の言及

【レール】より

…軌条ともいう。車両をスムーズに誘導走行させるとともに,車両の荷重を車輪を介して支持し,車輪の走行抵抗を減らすために用いる細長い鋼材。…

※「軌条」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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