20世紀西洋人名事典 の解説
アマーリエ・エミー ネーター
Amalie Emmy Noether
1882.3.23 - 1935.4.14
ドイツの数学者。
元・ブリンモア大学教授。
エルランゲン生まれ。
著名な数学者マックス・ネーターの長女。当時の大学では女性差別の障害があり、1900〜02年は非公式で授業を聴講し、’04年から正式となり、’07年に代数的不変式論で学位を得た。正式な職にはなかなか付けず、ヒルベルトの強い要請で、’22年に非公式準教授として教えはじめた。’33年にユダヤ人追放でアメリカに逃れ、ペンシルベニアのブリンモア大学教授となる。イデアルについての研究、特にデデキントの素イデアルの拡張、準素イデアルの概念を導入した。女性進出と言う点で、数学史を越えた意味を持つ女性である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報