現代外国人名録2016 「アリエルドルフマン」の解説
アリエル ドルフマン
Ariel Dorfman
- 職業・肩書
- 文学評論家,作家,劇作家,詩人 デューク大学教授
- 国籍
- チリ
- 生年月日
- 1942年5月6日
- 出生地
- アルゼンチン
- 専門
- ラテンアメリカ文学
- 経歴
- 両親はユダヤ人。父は産業史の学者でマルキストだったため、1945年一家で渡米。赤狩りの時代に父の友人がスパイ活動の容疑で喚問されたことにより、’54年チリへ渡る。’70年アジェンデ政権が発足すると、チリ国立大学で教鞭を執る傍ら、米国の支配下にあったチリでの新しい文化の創造を目指して児童文学やコミックスの分析に従事、国営出版社キマントゥの児童・教育部門などで創作や制作に当たる。’73年軍事クーデターでチリを追われてオランダに亡命。のち米国のワシントンD.C.に移り、’92年よりデューク大学教授を務める傍ら、執筆活動を続ける。その後チリに帰国。’98年に20年の歳月を費した戯曲・抵抗3部作「谷間の女たち」「死と乙女」「ある検閲官の夢」を完成させた。他の著書に「子どものメディアを読む」(’83年)、「マヌエル・センデロの最後の歌」(’87年)、「ピノチェト将軍の信じがたく終わりなき裁判」(2002年)、「世界で最も乾いた土地」(2004年)などがある。1984年に来日し、川崎市でのアジア・アフリカ・ラテンアメリカ文化会議に出席した。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報