ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルタバヌス5世」の意味・わかりやすい解説
アルタバヌス5世
アルタバヌスごせい
Artabanus V
[没]224
古代イラン,アルサケス朝パルティア帝国の事実上最後の王 (在位 212/3~224) 。絶え間ないローマの侵略によって弱体化した王国を,クテシフォンを都とする兄弟のボロゲセス5世 (在位 208/9~228/9) と分割領有した。スーサを都とし,ローマ軍を撃退して一時勢力を回復したが,224年,ファールスに台頭したササン朝のアルダシール1世によってスシアナの会戦で倒された。その2年後の 226年パルティア帝国は滅亡した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報